「何かが違う」の正体は、「閉じている」感じだった

森下典子著『日日是好日』を読んでみました。「お茶が教えてくれた15のしあわせ」というサブタイトルがついていて、著者の20代から40代にかけての人生経験とともに、気がつけば「お茶」があった、といったエッセイです。映画化されて、2018年10月に公開しました。
最初の数ページを読んでみたところ、直観的に「何か違う」と感じました。とはいえ単に自分の好みに合わないだけなのか、それとも他の要因があるのか、数ページ読んだだけではわかりません。そこで「違う」と感じたものの正体を知りたくて、続きを読み進めることにしました。
著書自体は、プロの物書きの作品だけあって、さらりと一気に読むことができました。茶の湯は素晴らしいものだから、読者の皆さんもぜひやってみてください、といった押しつけがましさもありません。この点はよかったところだといえます。
しかしながら、読後感が何ともすっきりしませんでした。一言で言えば「閉じている」感じなのです。物事が閉じた世界の中を行ったり来たりしているだけで完結してしまっているような印象を受けました。
映画の方は、都合がつかずに結局見ていません。自己完結だけにとどまらず、見る者に伝えられる何かがある…そんな作品に仕上がっているとよいのですが。http://clothingstorebuyer.com/entry17.html